英検2級レベルでもカランメソッド効果なし?「話せる実感」を得る勉強法
「英検2級レベルの知識はあるのに、カランメソッドで効果が実感できない…」そんな悩みを抱える英会話初心者の方はいませんか?あるいはカランメソッドに興味はあるが、自分に合っているのか不安を感じている人もいるかもしれません。
当教室にも、半年ほどカランメソッドを続けたものの、話せる実感が湧かないというご相談が寄せられます。この記事では、なぜカランメソッドが初心者にとって効果を感じにくいのか、その原因を深掘りします。
そしてあなたが「話せる実感」を得るための本当に必要な勉強法を具体的に解説していきます。
目次
なぜカランメソッドは英会話初心者に効果が出にくいのか? 生徒さんの声から見える3つの壁
カランメソッドは、英語の瞬発力を鍛える訓練として知られています。しかし英会話初心者にとって、その効果を実感する前に大きな壁に直面することがあります。
ここでは、実際に当教室に相談に来られた生徒さんの声をもとに、つまずきやすい3つの壁を見ていきましょう。
壁①:英語が聞き取れない – 速すぎるスピードと理解できない英語の説明
多くの初心者が最初に直面するのが、「講師の英語が速すぎて聞き取れない」という問題です。
話すスピードの問題 | カランメソッド特有の速いテンポに初心者はついていけず、内容理解が追いつきません。「ゆっくり」とお願いしても改善されにくいことがあります。 |
英語のみの説明の限界 | 文法や語彙の説明も全て英語のため、解説自体を理解できず、間違いの原因も不明なまま進んでしまいます。 |
精神的な負担 | 何度も聞き返すことへの気まずさや、講師の些細な反応(ため息等)に落ち込んでしまう方もいます。 |
壁②:言いたいことを英語で伝えられない – 沈黙のストレスと不完全なコミュニケーション
次に立ちはだかるのが、「自分の言いたいことを英語で表現できない」という壁です。
思考の遅れと沈黙 | 伝えたくても、英文を組み立てるのに時間がかかり沈黙が続いてしまうことがあります。この沈黙は大きなストレスに。 |
不完全な発話への不安 | とっさに単語を並べるだけの発話になりがちで、「本当に伝わっているのか」という不安が常に伴います。 |
質問できないもどかしさ | 疑問点を的確に英語で質問できず、意図しない回答に自信を失うことも少なくありません。 |
壁③:知識があっても活かせない – 英検2級レベルでもついていけない現実
意外かもしれませんが、「ある程度の英語知識がある」と自負している方でも、カランメソッドの壁にぶつかることがあります。
知識と運用のギャップ | 例えば英検2級程度の知識があっても、それを瞬時に会話で使いこなす「運用力」が不足していれば、メソッドの高速なやり取りには対応できません。 |
「初心者向けではないのでは?」という疑問 | 「知識はあるのに話せない」「本当に初心者向け?」とメソッド自体に適性疑問を感じる方もいます。実際、カランメソッドは運用に慣れた方向けで、初心者にはハードルが高いと言えます。 |
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そもそもカランメソッドは誰向けのメソッドなのか?
カランメソッドで効果を実感できないという声がある一方で、このメソッドで英語力を向上させたという人も存在します。ここでは、カランメソッドは一体どのような人に向いているのかを説明していきます。
英語での意思疎通にある程度自信がある方向け
カランメソッドは、英語の質問に即座に文法的に正しい完全な文章で答える訓練です。これは、既に以下のような力を持つ学習者により効果的です。
英会話初心者にはハードルが高い理由の再確認
前述の「3つの壁」で見たように、英会話初心者にとってはカランメソッドの前提となるスキルがまだ十分に備わっていないケースが多く見られます。
- インプット不足: 聞き取りや文法理解に必要な語彙・文法知識が不足していると、英語での指示や説明自体が理解できません。
- アウトプット練習不足: 知識があっても、それを「話す」という形で瞬時にアウトプットする訓練が不足していると、スピードについていけません。
- 精神的な余裕のなさ: 英語でのコミュニケーションに慣れていないため、間違いの指摘や、速いペースで進むことに過度なストレスを感じやすい傾向があります。
これらの点から、英会話初心者はカランメソッドのメリットを享受する前に挫折してしまったり、「効果がない」と感じたりする可能性が高いのです。
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英会話初心者が「話せる実感」を得るためにまず取り組むべきこと
カランメソッドが合わないと感じても、それはあなたの英語学習が終わったわけではありません。
ここでは、英会話初心者が「話せる実感」を得るために、まず取り組むべき具体的なステップをご紹介します。
ステップ1:自分の「初心者タイプ」を正確に把握する
一口に「英会話初心者」と言っても、その状態はさまざまです。
中学レベルの基礎知識が曖昧な「インプット不足タイプ」なのか、それとも知識はあるものの会話で活かせない「知識活用不足タイプ」なのか。まずは自分がどちらのタイプか、客観的に把握しましょう。
この自己分析が、効果的な学習への第一歩となります。
ステップ2:タイプ別・効果的な学習アプローチで「使える英語」を養う
次は自分のタイプに合わせた学習で「使える英語」を養いましょう。
「インプット不足タイプ」は、まず中学レベルの文法・単語・熟語といった基礎知識の徹底的な習得が最優先です。
一方、「知識活用不足タイプ」は、既に持つ知識を実際のコミュニケーションで使えるようにする練習が必要です。
多読・多聴で生きた英語に触れて語感を養い、じっくり考えながら発話・記述するアウトプット練習を重視しましょう。
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なぜ英会話初心者は「独学」を避けるべきなのか?効果実感への遠回り
英会話学習において、特に初心者の方が「効果を実感」するためには、独学という道が必ずしも近道とは限りません。むしろ、以下の3つの点で遠回りになってしまう可能性があります。
「調べる時間」という大きな壁
独学では、不明点を調べる作業に多くの時間を費やしがちです。これは学習の一環ですが、過度になると「話す」練習時間が圧迫されます。
それにより、学習効率低下やモチベーション維持の困難に繋がります。
客観的なフィードバックの欠如と成長の停滞
独学では、自分の英語の誤りや不自然さに気づきにくいものです。客観的なフィードバックなしでは、間違った表現が定着したり成長が停滞したりする可能性があります。
モチベーション維持の難しさ
独学は計画管理や疑問解消が難しく、孤独を感じやすいため、モチベーション維持が困難です。上達を実感しにくい時期や壁に直面した際、相談相手がいないと学習意欲が低下し、挫折しやすくなります。
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英会話初心者が「効果を実感」できるスクール選びの5つのポイント
独学での英語学習に限界を感じたり、より効率的に「話せる実感」を得たいと考えたりするなら、スクール選びが重要になります。
ここでは、英会話初心者が効果を実感しやすいスクールの特徴を5つのポイントにまとめました。
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- 明確な「地図」の提示:現在地(英語力)と目的地(目標)を把握し、具体的な学習計画を示してくれるか。何をすべきか明確なら迷わず集中できます。
- 日本人講師によるサポート:初心者の疑問やニュアンスを理解し、日本語で的確な説明を受けられるか。つまずきを解消しやすくなります。
- 継続的な学習サポート体制(担任制など):学習進捗や課題を継続的に把握し、一貫した指導と質問しやすい環境があるか。学習効果を高めます。
- 英語に触れる頻度の確保:無理なく学習頻度を増やせるか(例:週複数回受講)。英語に触れる機会が多いほど定着しやすくなります。
- マンツーマンレッスンによる発言機会の最大化:レッスン時間を最大限に活用し、自分のレベルやペースに合わせた指導で集中的に話す練習ができるか。
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英語壱番紹介
もし「自分に合った計画で話せるようになりたい」なら、私たち英語壱番がお手伝いします。当教室は、「話せる実感」を得られずに悩む英会話初心者の方。
特に30代以上の方を対象に、きめ細やかなサポートを提供しています。
【英語壱番の特徴】
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英語壱番では、カウンセリングであなただけの学習ロードマップを作成。日本人講師のマンツーマン指導で、日本語での質問も交えながら疑問を解消します。
さらに「使える英語」を育む実践的なレッスンを行います。オンライン・対面を選べる受講スタイルに加え、継続的なフィードバックであなたの成長をサポートします。
カランメソッドで効果を実感できなかった方や、英会話を始めたいけれど何から手をつければ良いか分からないという方。そのような方も、ぜひ一度、英語壱番の無料カウンセリングにお越しください。
まとめ|カランメソッドの「効果なし」から脱却し、「話せる実感」への確かな一歩を
この記事では、カランメソッドで効果を感じにくい理由と、「話せる実感」を得る学習法を解説しました。
メソッドが合わなくても、それはあなたのせいではありません。大切なのは、自分の現在地と課題を把握することです。
そして、基礎固めと「使える」知識の運用練習にじっくり取り組むことです。独学が難しければ、信頼できるスクールのサポートも有効です。
この記事が、あなたの学習のヒントとなり、一歩を踏み出す勇気に繋がることを願っています。
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投稿者プロフィール

- 英語壱番 代表
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幼少~高校まで語学に興味はなく、大学時代に一念発起し、英語力に磨きをかける。卒業後、某メーカーの海外営業としてインドネシアに駐在し、東南アジアに位置するメーカーに製品の提案、販売に従事。現在は対面、オンラインの双方にて英語を教えている。カナダと中国に留学経験あり。英語のほか、中国語、インドネシア語も堪能。
資格:TOEIC 970、HSK 6級
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